ちょっと良いお話みぃつけたぁ

今回は、「どくだみ」についてです。 どくだみの花のように見える白い花弁状のものは、よく観察してみると花穂の穂の下の部分の個々の小さい花につく苞が発達したものである事がわかるそうです。
どくだみの発生する悪臭(植物体に精油を含む油細胞があるため)は、デカノイルアセトアルデヒド・ラウリルアルデヒドなどの長鎖脂肪族アルデヒドだそうです。この成分は、揮発性である事と空気で酸化されやすい事から、乾燥した植物には臭いが無いそうです。この長鎖脂肪族アルデヒドは、抗菌作用を示し、特に黄色ブドウ球菌に対する作用は強く化膿性の腫れものなどに使用するという民間療法は理にかなっていると言えるでしょう。しかし、その抗菌作用は、サルファ剤程度だそうです。どくだみを乾燥した生薬である十薬には、この臭いが無いそうで、抗菌作用はあまり期待できそうもありません。その代りに、クエルシトリンなどのフラボノイドが利尿作用・緩下作用・毛細血管の脆弱性改善などを示すそうです。多量に含まれるカリウム塩も利尿作用を示すそうです。
参考資料:都薬雑誌6月号「漢方薬に使われる植物」東京薬科大学教授 指田 豊 殿著


私見 漢方に使われる生薬の十薬は、民間薬としては、十の薬効があるなどと言われているようですが、研究の結果、それほどでは無く、緩い下剤・利尿作用程度であるという事のようです。